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ISO |д・) ソォーッ… [お仕事関連のお話]

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今日はISO認定の優位性について書かせてもらおうと思います。
今や日本の多くの企業にとってISOは基本的な企業ステータスのひとつ(*・ω・*)b♪
正直あって当たり前って考えの顧客企業様も多いことでしょう。

そもそもISOとは加盟する企業のレベルを安定化させるため、
管理についての諸々の定義や規格をうたった管理マニュアルに基づき、
企業が定期的、継続的に改善を自己的に行って行ける様にする為のシステム作りと
運営状況の監査を企業内部、外部で行うための規格群とでもいいましょうか。
  ※あくまで私の認識ですよ(`・ω・´)ノ




でもトヨタはISO規格の認証を受けていません。
なぜなら社内の管理マニュアルで定義された規格の方がISO規格よりも優位だとしているからです。

そして、トヨタの傘下の企業もほとんどが受けていません。
僕の地元の企業さんもISOの認定は受けておらず、しばしばお客様から「ISO持ってないの?」
と聞かれるそうですが、「うちはトヨタさんと取引していて、そちらの監査を受けています」
というとそれでOKだそです(`・ω・´)ノ

僕の個人的な意見ですけど、正直こちらの例の方が正しいと思います。



なぜならISO監査機関も地方や支部によりだいぶ内容にバラツキがある様です。
しかもその運営費は加盟企業が支払う監査費用から捻出されています。
よって、その企業のレベルを逸脱した厳しい監査を行って、不合格を連発してしまうと、
加盟企業が減って団体の運営そのものができなくなってしまうという側面もあります。(;´Д`)

一方トヨタさんからしてみれば、監査先の企業の部品を使い、自分達の商品の一部にしなければいけないので当然、厳しい監査となります。でも仕入れ先をころころ変更する事もリスクなので、
ダメな所をダメというだけではなく、きちんと改善させてその結果を見届けるまでが仕事になります。
 ※それでもダメなら・・・Σ( ̄□ ̄;) 考えると怖いですね?

結局ISOを取得しても、その活動実態がなくても書類や監査対応だけで認定を維持する事だって普通にできちゃうんですよね(`・ω・´)ノ

でもそれって意味があるの?
監査に向けて直前にいっぱい書類作って、日付だけ前に作ったみたいに改ざんして、
是正しましたぁ(*´▽`*)ゞ みたいな書類と口裏合わせだけやって、
監査が終われば元通り(*・ω・*)b♪

無意味でしょ? 仕事増えてるだけでしょ? しかも利益にならない仕事。


くたばれ!ISO。

くたばれ!ISO。

  • 作者: 森田 勝
  • 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本




僕の会社がISO14000の認定を受けてもう5年くらいになるでしょうか。
正直取得はかなり後発だと思います。

当時は僕を含め社長直属の管理職が数人いました。(`・ω・´)ノ
 ・製造部門社員統括の Kさん 職人肌で管理やデジタルには正直無頓着。お任せ思考。
 ・製造部門技術顧問の Gさん 新しい物好きで柔軟な思考はあるが決断力がない
 ・社長補佐兼総合職の Sさん 保身第一!下に強く上に弱く!特技はえこひいき
 ・事務職全般管理の  Yさん 当時は駆け出し管理職
 ・パート、設備管理の 僕氏  次期管理職昇格を検討されていたときです。特技は敵作り。

 こうして書いてみるとホント人材に乏しい会社に思えます・・・(¬_¬)

ある日社長が突然「お客さんからそろそろISOを取ってもらわないと取引し辛いといわれている」
「これまでは親会社がISOを持ってたので免れてきたけど最近は製造元のレベルが重要視されている。ISOを取るか、お客さんに監査をしてもらって納得して頂くか。選択はお前らに任せる」
と言い出しましたΣ( ̄□ ̄;)

KさんGさんSさんは速攻で「社長の意のままに!!!」って感じ・・・
「お前らに任せる」って言われてんだろうがッ( ´Д`)=○ )`ъ’)・:’.,

YさんはISO14000なら導入賛成で自ら認定までの準備まで買ってでました。
ここで会社は真っ二つ(`・ω・´)ノ 僕が猛反対したからです。

当時僕らは、肩書きは違えど権限は同等という謎の管理部隊でした。

当時まだ若手はほとんど居らず、町工場臭ささすら残るうちの会社が、
管理面でそんな余計な時間を割く余裕はない! 
ISOがあろうとなかろうときちんと自主管理し、継続的に改善をはかっていればそれで
お客様からの評価は得られる!!

これが当時の僕の意見。
実際、現場も管理部隊も人手不足で、残業や早朝出勤が当たり前だった当時。
余計な書類作りや定例会議に時間を割くのは非常に無駄な事に思えました。

それらの成果が実を結ぶのであれば、無駄にはならないのですが、当時の僕にそのようなヴィジョンは思い描く事すらできませんでした。

結局、この議論の末ISO14000の取得に踏み切る事となり、翌年にはめでたく取得しました。

ところがここでやはり問題が起きました。
導入の総意を出した管理職達がISOの意味をはき違えていたのです。

ゴミ袋一枚に至るまで節約、節約と息巻いて。
ゴミ置き場をチェックして回りだしたのはSさん(;´Д`)

ゴミ袋を外から押さえてまだ入りそうだったら、中身からどの部門のゴミかを特定!
その現場の朝礼で怒りまくり!( ̄◇ ̄;)エッ

従業員達はISO=掃除だと思い込み、安全管理や効率的なゴミの削減はそっちのけ!!(`・ω・´)ノ
とにかく節約に走り出しました! 
その勢いは僕にも導入の立役者たるYさんにも止める事はできず、ある日事件が起きました。

組み立てている製品に小さな白い毛羽が複数検出されたのです!!Σ( ̄□ ̄;)
何でだ!? となって現場を観察すると、今まで使い捨てていたウェス(製品や機械の清掃をする布や
紙)を少しでもゴミを出さまいとして、何度も折かえして再利用していたのです。

おかげで使用していたペーパーウェスはボロボロ、掃除しているはずは製品にウェスの繊維をこすりつけていたんです。(`・ω・´)ノ

本来ならお説教フルコースですが、別分野とはいえ管理職が現場を指導した賜物です。
この作業者からすれば、ゴミを減らす方法を自分なりに精一杯考えた結果(*・ω・*)b♪
怒る事なんてできませんよね?(´・ω・`))))??))

この一見を管理職会議で報告する事が、Sさんに釘を刺す事になり、後は地道に朝礼や個別指導で
ISOの狙いを説いて行く日々でした。


小さい会社は社員教育で業績を上げろ!

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  • 作者: 高橋 純
  • 出版社/メーカー: 現代書林
  • 発売日: 2012/03/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




これは最も分かりやすい例だったんですが、それ以外にも従業員にISOの真の狙いが浸透するまでは紆余曲折の道のりでした。

近頃になって心底思う事ですが、結局企業の目的は利益を得る事なんです。(`・ω・´)ノ
だってそうでしょう? より良い製品を生み出して、次はそれを少しでも安くして。
今まで困難だった事を楽にして・・・それを提供し続けるのはその対価として利益が発生するから。

だからISOも企業活動の一環として行う限り利益に寄与しなければならない。
それが給料として還元されるからこそ従業員は真剣に取り組む(`・ω・´)ノ
これこそが本来あるべき構図だと思います(*`σェ´*)

僕の会社の取引先でも、相手先の了解の上、専用の緩衝剤や段ボールパットをやめて、
シュレッダーにかけた書類を袋詰めにし、副資材として活用しているところがあります。

これが 従来コスト>新方式コスト となっていればゴミとコストの両方を恒久的に削減できる名案です。

うちの会社でもこれに類似した例がいくつか生まれ功を奏しています。

一時は無駄な業務ばかり増えると思い猛反対したISOですが、コツコツと積み重ねた努力と従業員達のアイデアにより、プラスになる面も多々出てきました。

当時のYさんには今更になって非常に申し訳なく思います。(;´Д`)

でもね、そうなれたのも未来多い若手が複数入社し、彼らがなんとか昇給につなげようと知恵を絞った結果なんですよね(`・ω・´)ノ

だからそうやって取り組めないなら、そうやって取り組もうとするあまり本業が疎かになったりするのなら、それが工数や人員の無駄遣いになり利益を生んでいない(客先の信用すら得れていない)のならISOを導入しても荷物が増えるだけです。

全然ISOについて書こうととした事の本題からそれっちゃった気もするけどご勘弁を(*´▽`*)ゞ

ただ、ISOだけではなくて何事も実行に踏み切る前にこれの狙いは何なのか?
今の実力(又は多少の力量Upを見込んで)で達成できるのか?
利益や顧客の信頼といったメリットはどの程度得られるのか?

そんな事を事前に可能なかぎりシュミレーションしておく事が重要だと思います。



〈入門の入門〉ISOのしくみ

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  • 作者: 牧 英憲
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 2009/04/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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