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出張でした( ̄Д ̄)ノ [お仕事関連のお話]





今日は会社から2時間ほどの外注さんまで出張でございましたv(。・ω・。)

何をしに行ったかというとですね、簡単に言えば工程の改善の修繕???


うちの会社で作っている製品は、商品としての寿命が長く、5~10年は生産が続きます。(`・ω・´)ノ
そんな中一時は社内だけでは生産が間に合わず、お客さんの要望もあって20年ほど前から一部の工程を外注化してきました。

でもここ10年で家電製品の価格競争は激しく、僕らの業界も半年~1年の頻度でコストダウンを重ねてきました。(*`σェ´*)フムフム

これがどの程度激しいコストダウンかというと、液晶テレビの昔の値段を思い出してください。( ̄Д ̄)ノ
アクオスとかがブームになる少し前くらいでうすかね?50型の薄型液晶TVで100万円近いものとかがありましたよね?(´∀`*)ウフフ

あのころは部品メーカーもホクホクのウキウキだったことでしょう+。:.゚(*゚Д゚*)キタコレ゚.:。+゚

今同じサイズでブルーレイ、HDD、フルハイビジョン、ネット接続、そんな機能やオプションをたくさんつけておいくら??Σ( ̄□ ̄;)
部品単価は1/4~1/5くらいでしょうか?そんな価格競争に食らいついていかなきゃ製造業はやってけなくなってます( p′︵‵。) 


でもね、うちの会社の基本的なものづくりのスタイルは僕の知る限りこの10年間変わっていないんです。Σ(°□°)⊃------マジッ

これまでのコストダウンは手作業の自動化や半自動化や品質の向上による検査レス化がメインでした。
最近はその手法にも限界が見え始め、根本的に作り方を見直さないといけないのではないかと言うところに焦点が行くようになりました。(*・ω・*)b♪


そして、まだわずかに残る手作業工程をターゲットに作業治具を考案し、プロトタイプを投入!!(*`σェ´*)GoGo!!
あえなく撃沈・・・Σ( ̄□ ̄;) 投入3日目には外注さんよりプロトタイプ君はご帰還なされました。(´∀`*)ウフフ




でも僕らは負けませんでした(*・ω・*)b♪

今委託している商品の試作から量産初期までを社内生産していた時期に製造ラインを指揮していたミスター現場くんと親会社のメカ担当で自称、松雄芭蕉風のおじさんと作業再現のための実験体のパートさんミス生贄(僕ら改善部隊が生み出す失敗作マシンでさえも使って何が悪いとか言わなきゃいけないからパートさん達からはちょっと嫌がられる仕事なのでイケニエです)と共に改良、改造(`・ω・´)ノ

そして、3度目の正直!!!!!!|д・) ソォーッ…
ミス生贄のテストランでは、現作業より精度大幅向上!効率やや向上!!後工程での不良率低下!!!後工程での検査効率向上!!!+。:.゚(*゚Д゚*)キタコレ゚.:。+゚

・・・勝った(´∀`*)ノ 何に? 見たいな感じでしたとも♪

んで喜び勇んで、うちの品質および現場管理の僕の補佐役的スタッフであるミスター品質くんを今日行った外注さんに出撃させて、作業説明!これが年末ごろのお話です。(`・ω・´)ノ


そして2014年初頭 ババン♪
効果確認のための外注さんラインでの最終テストランの結果報告がそこ社長さんより僕の所に届きました。
「全然ダメです。今までより2割ほど効率が落ちていて、これではコストがあいません。」とのこと。

・・・は?( ̄□ ̄;)
はぁぁぁぁッ???Σ(°□°)⊃Waht?? Way???


ミスター品質くんが説明したとおり実践してテストどおりの性能が出なかったのであれば、設備に欠陥があるか、彼の説明が間違っていたかのどちらか・・・。

いずれにせようちの会社のミスです。 二週間もの間2割もコスト増しの作業をさせてしまったんだから、現場を見て事実を確認し、平にお詫びして即決で損害分の保障を約束しなければ(*`σェ´*)

と思考をめぐらせ、ミスター品質くんの当時の出張報告書を確認しつつ本人にもう一度ヒアリング。


そして、今日の出張・・・作業を見ると・・・全然違うことやってるよッΣ(°□°)⊃------マジッ

てか精度上げて検査を少しでも省こうぜってテーマで作った治具なのに検査しまくってるよ( ̄Д ̄)ノ


そして作業してる古参のパートさんミス古株にヒアリングしました。
僕「ミスター品質くんはこの項目を検査しろといいましたか?」
するとミス古株「いいえ、うち(外注さん)の社長の指示です」
僕「この検査で不良品を検出してますか?うちのほうの管理記録では、この工程の不良はそんなに発生してなかったように認識してますが?」
ミス古株「はい。この治具になってから不良はほとんどありません。私もこの検査の必要性には疑問がありました。」

なぜ?なぜわざわざ検査を指示したの??

事情を聞いていくと、最初にミスター古株が説明に行ったとき、事前に日時を約束したにも関わらず社長は不在。
そして、治具の改造点などはパートさんに説明しただけ(`・ω・´)ノ
だから社長は何がよくなったのかを理解していただけてなかった(出張報告にこんな説明しましたって書いて社長さんにも渡してるんですけどね?)そして投入直後に、予想してなかった不具合が発生し、一時効率が激落ちしたそうです。
そこは治具の修理はできないながらもさすがはミス古株(*・ω・*)b♪
作業の工夫で翌日にはおおむね元の効率に復帰+。:.゚(*゚Д゚*)キタコレ゚.:。+゚

だけどそこで社長登場!!
もともと改良点を把握してない上(報告書も渡してるし、電話なんかでも散々説明してるし、現物の形も変わってるんですけど???)初期の失敗の先入観もあり、なんだ昨日の効率の悪さは??
しかも不良の危険もありそうな作業内容じゃないか??何でもっと入念に検査しないんだ???

とミス古株に検査指示( ̄Д ̄)ノ

そしてその何日か後に僕に使用した結果報告の日がきて(この時点でも改良点などをちゃんと把握していない)「全然ダメです。今までより2割ほど効率が落ちていて、これではコストがあいません。」

と言うのが今回の一件の真相だった様です。( ̄◇ ̄;)


そう、全ては良好だったんです( ̄Д ̄)ノ
ただ、パートさんが治具の初期不調を修理、改善ではなく自己努力で対応し、報告をしてくれなかった。
社長はわれわれの失敗に先入観を持ち、独断だけで検査を追加し、コストがあわないと主張した。

この三社の間での意思疎通が圧倒的に足りなかったんです。
みんなそれぞれに思い込みがあった。 人の意見を聞き足りないところがああった。
そんなところでしょうか?

まぁなんにせよ、取り返しのつかないミスなどがあったわけではなかったので良しとしましたが、今後のコスト対応を視野に抜本的にものづくりの手法を変えていくにはまだまだ課題が多そうです。



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ぽちの輔

ご訪問&nice!ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
by ぽちの輔 (2014-01-17 21:14) 

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