古参社員の退職 [お仕事関連のお話]
先日、古参の社員が突然退職の希望を申し出てきました。
古参といっても派遣で3年、正社員で5年目のまだまだ若手ですけど・・・
ただ僕が入社して10年、当時はまだホント町工場って感じで、若手はほとんどいませんでした。
そんな中、一部の商品が急成長して増員に次ぐ増員・・・そして何人か僕と年の近い人も増えてきたそんな一人です。
僕もまだ30歳ですが、うちの会社は製造業でもちょっと変り種なので、なかなか人も定着しませんでした。
入社2年目で現場を預けられ、パートや派遣社員の人と共に切り盛りして7年目には、入っては去っていった人が100人を超えていました。
そんな中で8年も共に仕事をしてきました。
その間はずっと上司と部下という関係でしたが、年が近かったせいもあり業務外では互いにタメ口でじゃれ合い、冗談をいいながらも一緒に現場をやりくりしてきました。
ここ1〜2年は部下も増え、公平に接する為に上司らしく部下らしくとお互い意識する様になりましたが、アフターではやっぱり友達感覚でした。
なので、やっぱりショックでしたね
半年ほど前にもそんな話が出た事がありました。
その時僕は夢や自分の目標が他にあっての退職のか? 他に待遇のいい就職先がみつかったのか?と尋ねました。
結果はどちらでもなく、完全な戦意喪失モードでした。
ここ10年で社内の事情は急変し、管理業務やデスクワークが急増!
正社員も急激に増え、そして減って行ったうちの会社にとって勤続5年以上の正社員すでに古株扱い。
パートや嘱託スタッフの管理や計画の立案など、普通の企業なら中堅以上の実力、経験ともに十分な人が行うような業務もようやく独り立ちした頃からもうすぐにこなして行かなきゃならない。
そんなプレッシャーが彼を押しつぶしたんでしょうか?
何にせよ前回の時は、思いとどまったけれど、再度会社の中で上司としての僕にそれを申し出てきた今回。
彼なりに腹をくくった表情、物言いが感じられつつも、「本当に後悔しないのか?本当に社長にその意思を今伝えていいのか?」と何度か問いただしました。
結果、答えは変らず・・・。
頭ではわかっています。 いくら勤続が長かろうと、いくらまじめでコツコツ努力をしようと、いくらなかが良かろうと、結局は競争社会。
勝つものと、負けるものに分かれる。 会社の業績が下方に向かえば、昇給が認められるものと認められないものの差はよりはっきりしていく。
会社組織とは、全員で協力して稼ぎ、皆でそれを分配する場所。給料の多い少ないはその貢献度の差の積み重ねでしかなく、皆が納得できるものでなければいけない。
でもそれは理想論でしかないんですよね。
とくに稼ぎが皆で分配するには足りないと言う時には、釜の飯は分け合いではなく奪い合い(`・ω・´)ノ
弱肉強食、食うものと食われるもの。 会社に残るものと去るもの分かれるしかないんです。
能力、コネクション、世渡りのうまいヘタ。どれが強みになるかは組織の体質次第ですが、結局その組織において強いか弱いかなんです。
そういう意味では彼は、自ら進んで勇気ある決断をしたと言えるかもしれません。
僕ももう辞めようという意思に至ってしまったものをムリに引き止めた所で、会社にとっても本人にとっても何の益にもならない事はわかっています。
だから、彼の意思を受け入れ、翌日には他部門の管理職を招集し、内容の説明および私の部門で人員体制の変更に伴う、年間の事業計画に変更を加える可能性がある事を報告しました。
次回、社長が出社するときには本件についての報告を行い、人員の補填や移動の必要性を合わせて提案する事で決定しました。
ただ感情としては、どこまで行っても割り切れないものが残ります。
8年も共に働きながら上司としてそういう風に彼を育てられなかった。
組織の中で今強みを持ってないものでも前向きな目標を持ち、周りがそれを助けられるような組織を作る事が出来なかった・・・
社長直下の管理者として、人事権、給与査定などあらゆる権限を持っているのに、100人もの人の入社から退職を経験してきたのにそれを活かし人を定着させるための風紀を作り出す事が出来なかった・・・
そんな後悔だけが未だに残っています。
僕がいつも部下に言う事。
「失敗を恐れ悩んでも進まない。失敗した事は後悔しても仕方ない。」
「失敗を恐れず進め!失敗したなら後悔ではなく、反省をして、次に活かせ」
「失敗の責任を取る事は謝る事でも辞めることでもなく、失敗により組織が被った損害をチャラにする事なのだから、その失敗を次に活かし、次で利益を生み出せばいい」
そして今自分に問いかける事
「失敗を恐れる気持ちを克服できない人はどうすればいいのか?」
「気持ちが反省ではなく後悔にしか向かわず、思考が追いつかないときどうしたらいいのか?」
「企業がこれから10年間利益を出し続けたとして、従業員全員が入れ替わっていたらそこに企業としての価値はあるのか?」
もちろん僕自身が給料を得て生活する為に毎日働いているんです。
でもそうやって僕の生活を守ってもある日気付いてみると苦楽を共にした古い同僚は1人もいない。
そんな会社や自分の生活を守ってもむなしさ以外残らないんじゃないのか?
僕自身もまだ青いのか、それに対する答えはまだ見えません。
けど、もし将来それらの答えを体現した様な組織を作れたなら、また共に働けるんじゃないかと思い、彼と僕と彼の中間にいるリーダーと3人で飲みに言った際に尋ねてみました。
「5年10年先になるかも知れないけど、俺が独立して会社を起こしたとしたらどうする?」
彼は「また一緒に働きたい」と言ってくれました。
てかそんな聞き方したらそう答えるしかなかったのかも知れませんけどね? 笑
でも今はその一言を支えにまた進んで行こうと思います。
この文章を最後まで読んで頂いた方には申し訳ないほど長々な割に何の役にも立たない記事になってしまったと思いますが、今後は気を取り直して、もっと役立つorモチベーションを上げれる様なことを書いていきますので、今後ともお付き合いいただけます様お願いします。
古参といっても派遣で3年、正社員で5年目のまだまだ若手ですけど・・・
ただ僕が入社して10年、当時はまだホント町工場って感じで、若手はほとんどいませんでした。
そんな中、一部の商品が急成長して増員に次ぐ増員・・・そして何人か僕と年の近い人も増えてきたそんな一人です。
僕もまだ30歳ですが、うちの会社は製造業でもちょっと変り種なので、なかなか人も定着しませんでした。
入社2年目で現場を預けられ、パートや派遣社員の人と共に切り盛りして7年目には、入っては去っていった人が100人を超えていました。
そんな中で8年も共に仕事をしてきました。
その間はずっと上司と部下という関係でしたが、年が近かったせいもあり業務外では互いにタメ口でじゃれ合い、冗談をいいながらも一緒に現場をやりくりしてきました。
ここ1〜2年は部下も増え、公平に接する為に上司らしく部下らしくとお互い意識する様になりましたが、アフターではやっぱり友達感覚でした。
なので、やっぱりショックでしたね
半年ほど前にもそんな話が出た事がありました。
その時僕は夢や自分の目標が他にあっての退職のか? 他に待遇のいい就職先がみつかったのか?と尋ねました。
結果はどちらでもなく、完全な戦意喪失モードでした。
ここ10年で社内の事情は急変し、管理業務やデスクワークが急増!
正社員も急激に増え、そして減って行ったうちの会社にとって勤続5年以上の正社員すでに古株扱い。
パートや嘱託スタッフの管理や計画の立案など、普通の企業なら中堅以上の実力、経験ともに十分な人が行うような業務もようやく独り立ちした頃からもうすぐにこなして行かなきゃならない。
そんなプレッシャーが彼を押しつぶしたんでしょうか?
何にせよ前回の時は、思いとどまったけれど、再度会社の中で上司としての僕にそれを申し出てきた今回。
彼なりに腹をくくった表情、物言いが感じられつつも、「本当に後悔しないのか?本当に社長にその意思を今伝えていいのか?」と何度か問いただしました。
結果、答えは変らず・・・。
頭ではわかっています。 いくら勤続が長かろうと、いくらまじめでコツコツ努力をしようと、いくらなかが良かろうと、結局は競争社会。
勝つものと、負けるものに分かれる。 会社の業績が下方に向かえば、昇給が認められるものと認められないものの差はよりはっきりしていく。
会社組織とは、全員で協力して稼ぎ、皆でそれを分配する場所。給料の多い少ないはその貢献度の差の積み重ねでしかなく、皆が納得できるものでなければいけない。
でもそれは理想論でしかないんですよね。
とくに稼ぎが皆で分配するには足りないと言う時には、釜の飯は分け合いではなく奪い合い(`・ω・´)ノ
弱肉強食、食うものと食われるもの。 会社に残るものと去るもの分かれるしかないんです。
能力、コネクション、世渡りのうまいヘタ。どれが強みになるかは組織の体質次第ですが、結局その組織において強いか弱いかなんです。
そういう意味では彼は、自ら進んで勇気ある決断をしたと言えるかもしれません。
僕ももう辞めようという意思に至ってしまったものをムリに引き止めた所で、会社にとっても本人にとっても何の益にもならない事はわかっています。
だから、彼の意思を受け入れ、翌日には他部門の管理職を招集し、内容の説明および私の部門で人員体制の変更に伴う、年間の事業計画に変更を加える可能性がある事を報告しました。
次回、社長が出社するときには本件についての報告を行い、人員の補填や移動の必要性を合わせて提案する事で決定しました。
ただ感情としては、どこまで行っても割り切れないものが残ります。
8年も共に働きながら上司としてそういう風に彼を育てられなかった。
組織の中で今強みを持ってないものでも前向きな目標を持ち、周りがそれを助けられるような組織を作る事が出来なかった・・・
社長直下の管理者として、人事権、給与査定などあらゆる権限を持っているのに、100人もの人の入社から退職を経験してきたのにそれを活かし人を定着させるための風紀を作り出す事が出来なかった・・・
そんな後悔だけが未だに残っています。
僕がいつも部下に言う事。
「失敗を恐れ悩んでも進まない。失敗した事は後悔しても仕方ない。」
「失敗を恐れず進め!失敗したなら後悔ではなく、反省をして、次に活かせ」
「失敗の責任を取る事は謝る事でも辞めることでもなく、失敗により組織が被った損害をチャラにする事なのだから、その失敗を次に活かし、次で利益を生み出せばいい」
そして今自分に問いかける事
「失敗を恐れる気持ちを克服できない人はどうすればいいのか?」
「気持ちが反省ではなく後悔にしか向かわず、思考が追いつかないときどうしたらいいのか?」
「企業がこれから10年間利益を出し続けたとして、従業員全員が入れ替わっていたらそこに企業としての価値はあるのか?」
もちろん僕自身が給料を得て生活する為に毎日働いているんです。
でもそうやって僕の生活を守ってもある日気付いてみると苦楽を共にした古い同僚は1人もいない。
そんな会社や自分の生活を守ってもむなしさ以外残らないんじゃないのか?
僕自身もまだ青いのか、それに対する答えはまだ見えません。
けど、もし将来それらの答えを体現した様な組織を作れたなら、また共に働けるんじゃないかと思い、彼と僕と彼の中間にいるリーダーと3人で飲みに言った際に尋ねてみました。
「5年10年先になるかも知れないけど、俺が独立して会社を起こしたとしたらどうする?」
彼は「また一緒に働きたい」と言ってくれました。
てかそんな聞き方したらそう答えるしかなかったのかも知れませんけどね? 笑
でも今はその一言を支えにまた進んで行こうと思います。
この文章を最後まで読んで頂いた方には申し訳ないほど長々な割に何の役にも立たない記事になってしまったと思いますが、今後は気を取り直して、もっと役立つorモチベーションを上げれる様なことを書いていきますので、今後ともお付き合いいただけます様お願いします。
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